こんにちは。
ハウスクリア岡山広報スタッフです。
5月20日追記:現在、弊社取引先でも木材の値段が高騰しています。
構造材だけでも今までの1.4倍になっています。
100万円だったものが140万円。。。
200万円だったものが280万円。。。
年末に向けて、まだまた高騰するようです😫
やはりウッドショックの影響が強く出ていますね。
ウッドショック、ご存じですか?
今朝のテレビで、とてもタイムリーな話をしていたのでご紹介したいと思います。
今、輸入の木材の価格が上昇しています。
もちろん弊社にも影響が出ています。
しかも、弊社のような工務店・住宅会社だけでなく、町のホームセンターでも価格上昇の影響を受けています。
このウッドショックは何が原因なのか、どのくらいの影響なのか、今後の家づくりの見通しはどうすればいいのか見てみましょう。
世界的な木材不足『ウッドショック』
新型コロナウイルスの感染拡大によって、思わぬ影響が住宅業界にも広がってきました。
それは、住宅用の構造木材の供給不安です。
現在、住宅の原材料の約7割が輸入によるものです。
その材料が日本に入ってこない!
『ウッドショック』が起きた原因とは?
大きな要因は、
1.アメリカ、中国の材木の需要拡大。
2.コンテナ不足やコロナによる 貨物船の減便等による海上物流の大混乱。
弊社でも多く使用している柱、梁の供給がとっても不透明です。
『じゃあ、国産を使えばいいじゃん!』って声が聞こえてきそうですが・・・。
国産材の歴史は輸入材の需要が始まった時から、長い年月をかけ供給量が減った現状があり、急激に増加した需要を増やす人材や環境がありません。
現在では日本にある在庫や多少ある輸入材を多くの業者が取り合う事態に陥っています。
以上のような要因で多くの木材価格が昨年より3~6倍とも言われる位、高騰しております。
これが住宅業界に起きている現状『ウッドショック』です。
弊社も協力業者一丸となり対策に乗り出しておりますが、予定した工期内に完成するお約束が出来ないのが状況です。
建築をされている方、建築を考えられている方には大変ご迷惑をお掛けしますが、ご理解をお願い致します。
出典:https://www.detail-home.com/blog/20210430_nakamura_wood-shock/
長いこと輸入に依存していた木材を急に国産に変更とはいかないのが現状です。
国産の木材を供給するには、まず木を建築材料にできるよう手間をかけ育て、自然乾燥の場合は1年以上乾燥させなければいけません。
今回のウッドショックは新型コロナウィルスの影響によるものでいつまで続くかわかりませんし、今すぐ供給量を増やすというのは非常に難しいと思います。
ウッドショック(木材不足)の影響は?
ウッドショックの影響は色々とありますが、主には以下の3点です。
- 住宅価格の高騰
- 工期が伸びる・住宅が建てられない
- 使用する樹種の変更
- 倒産する会社が出てくる
住宅価格の高騰
材料の価格の高騰により住宅の価格も高くなっていくと思われます。
木造の住宅の会社でしたら値上げは必ず起こってきます。
輸入材が入らないとなると、元々高い国産材の価格も需要が高くなり上昇してきます。
住宅の形をシンプルにして、構造に負担がかからないようにすることで、使用する木材を減らすことが出来ますね。
そういったコストダウンも今後必要になってくる事でしょう。
工期が伸びる・住宅が建てられない
木材が入ってこないので、工期が伸びたり家を建てられなくなる可能性も高まります。
そうなるとグリーン住宅ポイントやローン控除13年についても注意が必要です。
グリーン住宅ポイントとは?ある条件を満たす住宅の建築やリフォーム工事を行った場合に、商品に交換できたり追加工事に充当できるポイントが付与されます。
追加工事のポイント交換は2022年1月15日までに、
商品交換の場合は2022年4月30日までに完成して完了報告を提出しないといけません。ローン控除13年の期限ローン控除が13年に延びる期限は2021年9月30日までに請負契約をして、2022年12月31日までに入居をしておく必要があります。
緊急事態なのでグリーン住宅ポイントやローン控除13年についても、もしかしたら延長があるかもしれませんね。
使用する材料の変更
輸入材は使用できないので、樹種の変更をする必要が出てきます。
国産の杉への樹種変更などが出てきますね。
倒産する会社が出てくる
材料が入ってこなくなり工事が進まなくなると、お金が入ってこなくなり倒産する会社が出てきます。
資本力が無い会社だと、お金は入ってこないが業者さんへの支払いが重なり倒産してしまうという事態になります。
契約はしているけど倒産してしまう、いわゆる黒字倒産という可能性も出てきますね。
そうなると家の購入を考えている方は、倒産しない工務店を選ぶことも大事になってきます!
木材が手に入らないのなら、デザインや木材を変更できるかどうかなど住宅会社や工務店に相談し、入手困難な木材を避けるという方法もあります。
また中古物件なら建築する必要がないため、ウッドショックの影響を大きく受けずに費用を抑えて住宅の購入が可能です。(リフォーム、リノベーション等で木材が必要になることもありますが…)
今後の見通し
ウッドショックがいつまで続くかはなんともいえません。
輸入材の問題である以上、世界経済の動向にも左右されるため簡単には予測できません。
ですが、木材先物取引の市場が高騰していることからもしばらくは続くと考えるべきでしょう。
ウッドショックはいつまで続く見通し?
「一時的な問題ですぐに解決する」と考えている人もいるでしょう。
しかし、国内で流通している木材の6割以上が輸入に頼っている以上は、世界的な動向にも左右されるため、簡単に予測することはできません。
木材の価格高騰は年内まで続くというのが大筋の見通しです。
また、コロナ禍でリモート需要が増加した影響でウッドショック問題の改善見込みが付かないため、今後も木材価格が高値安定するという見方もあります。
出典:https://www.nakayamafudousan.co.jp/magazine/fudousan-baibai/column/5056/
ウッドショックいつまで
今回の第3次ウッドショックがいつまで続くのかは、残念ながら誰にもわかりません。
住宅用木材の需要の増加とコンテナ不足の複合的な要因により、すぐに状況が改善される可能性は低く、長期化する可能性が高くなっています。
また、輸入材の高騰と品薄状態により、国産材木の価格が2021年に入って上昇傾向が続いていて、杉材で1.5倍以上に価格が上昇しています。
住宅業界では、今後ウッドショックの影響がさらに表面化してきて、住宅を建てたい人がいても建てられない、売れないという状況が続く可能性が高いのです。
今回のウッドショックは、住宅メーカーを含む工務店などに限らず、設計事務所や各工事業者、住宅資材関連メーカーなど幅広い業界に影響を及ぼします。
出典:https://slow-kaigo.com/%E6%B0%97%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E8%80%81%E5%BE%8C/wood-shock.html#i-6
今後の家づくりの見通しとしてウッドショックはは年末までは続きそうで、それ以降もいつまで続くかわからないというのが現状です。
木材が不足し、価格が高騰!『ウッドショック』って何?? まとめ
ウッドショックによる影響により見通しがつかない中で、これから家を建てるという方は難しい選択肢となります。
急いでいないなら、しばらく様子見してもいいと思います。
この状況で家を建てるメリットはあまりないので、色んな住宅会社や工務店を見たり家づくりに関しての勉強をすることもできます。
住宅購入の契約を済ませ工事中、もしくはこれから工事が始まる人は工期の延長に柔軟に対応できるよう準備しておきましょう。
引っ越し時期の変更や賃貸住宅の延長などもありうるかもしれません。
また住宅会社や工務店に契約時と着工時期によって構造材の価格変更が無いか確認しておくことも必要です。
みなさんの家づくりの段階によって、住宅会社や工務店としっかり打ち合わせしながら家づくりを進めていきましょう。